商品開発、ブランディング、マーケティング。
日本市場に対し、自らが方向性を示していく。
メーカー、ブランドとのやり取りで、重要なことはどんなことでしょう?
日本のマーケットの特徴、動向というものをきちんと伝え、それを商品開発へとつなげていくことです。例えば、海外と日本の市場を比べた場合、女性の時計に違いがあります。海外では、女性がする時計は男性のそれと比べてもサイズに大差はありません。ところが日本市場では、海外の人との体格差もあることから女性サイズが必要で、ケースの大きさ、ベルトの長さなど、考慮しなければならない点がいくつもあります。
トレンド、求められるデザインというのも、海外とは異なるのでしょうか?
大きな流れ、傾向は同じでも、やはり国ごとに違ってきますね。特に私が担当するブランドはファッションのカテゴリーとリンクするため、日本のファッション、流行については敏感である必要がありますし、競合他社、競合ブランドなどの最新情報をつねにアップデートしながら、流行の推移を見極めた商品開発が求められます。
ブランディングやマーケティングについては?
商品開発とも密接に関連しますが、「どこで売るのか」「誰に売るのか」ということを明確にすることが重要です。ターゲットをはっきりとさせることで、例えば大量・安価にするのか、少量・高価にするのかといった判断が生まれますし、それに応じた商品開発や販売戦略を考える必要があります。ブランディングやマーケティングについては、それを専任で行うチームの力も借りつつ、私自身も営業先のバイヤーの方々や販売スタッフの方々の意見をヒアリングしながら、日本市場に対して自らが方向性を示し、決断していきます。
